香川県建設業協会 創立70周年記念誌
226/274

現場女子座談会まだまだやりたいことばかり!若い人にこそ学びたい柔軟な感性の現場担当者は私と和田さんを含め4人。でも自分が女だからこそ同僚や職人さんやお客さまが「聞く耳を持ってくれる」と実感することもあります。足場の高さが私にはきつくて段を増やしたら、職人さんも高齢化していて「弱者にやさしい現場になった」と喜ばれたことも。橋本:言葉遣い一つで相手の反応が全然反応が違いますね。工事に当たって近隣住民を一軒一軒訪ねて回るときも、柔らかく話ができます。これは女性ならではの強み。片岡:一番気をつけているのは、けがをしないこと。一番弱者である私に何かあると、現場には過剰なほど心配をかけますから、私が不安に感じるところは積極的に改善し、常に「気がつくこと」を重視しています。和田:資材を置くときは厘木を敷く、とっさに手を出すことが多いので手袋を必ずつける、といった小さいことも、丁寧に心掛けています。仕事と家庭のバランスは永遠のテーマ女性が頑張れる業界づくりには、会社のサポートも必要― 建設業界でもっと女性が活躍するためには、何が必要でしょうか?片岡:社内では下着が見えないユニフォームの導入なども実現し、女性用トイレや更衣室の整備など女性現場職への配慮も進んできています。この仕事を長く続けたいからこそ、育休・産休など福利厚生の充実が重要。ママ監督がいらっしゃれば話を聞いてみたい。橋本:私は父が同業で家族の理解と協力があり、子育てもできましたが、現場を抱えていると家庭を優先しづらいのは事実です。りん ぎ香川県建設業協会 創立70周年記念誌224

元のページ  ../index.html#226

このブックを見る