香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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現場女子座談会大変だとわかっていたが…入ったら本当に大変だった(笑)― 仕事のやりがいは?橋本:この仕事には無から有を創り出す、ものづくりの醍醐味があります。「便利になった」と喜んでくれる人、「工事がうるさい」と怒る人、「身近な風景が変わる」と嘆く人、いろんな人に出会いますが、クレームなく多くの人に喜んでいただける仕事ができたときは心からホッとするし、一番うれしい時ですね。今口:本当に、無事に終わったときほど心が休まります。公共工事は多くの人が使うインフラを整える「縁の下の力持ち」ですが、やはり工事に苦情は付き物です。そんな中、高松市役所前の自転車道を手掛けたときなどは、「使いやすくなった」と近隣住民の感謝の声が寄せられて本当にうれしかった。片岡:工事は音や臭いも伴いますし、きめ細かい心配りが大切ですよね。メンテナンスの場合は不具合があっての出動ですから、当初お客さまはご立腹のことも多く、「女性で大丈夫なのか?」と不安を抱かれたりもします。でも私たちの意図するところをきちんと伝える努力をして、引き渡しの時には笑顔を見せていただけると、手応えを感じます。和田:私はまだ自分が担当したと言える現場を経験していませんが、自分の仕事を一つ一つ丁寧に、予定通りこなせたときは、達成感があります。― 印象に残っている現場はありますか?片岡:初現場の高松市内の某専苦しい時も頑張れるのは人々の笑顔と、ものづくりの面白さがあるから香川県建設業協会 創立70周年記念誌222

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