香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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香川県建設業協会 最近20年のあゆみ 人口減少・少子高齢化時代を迎え、地方の小規模な市町村では税収の落ち込みが予想されるなか、自治体の財政強化と人口規模を高めることを目的に、1999(平成11)年から全国で市町村合併が進み、2003(平成15)年から2005(平成17)年にピークを迎えた。 平成の大合併を促す力となったのは、各自治体の財政基盤に対する危機感と地方分権一括法による「市町村の合併の特例に関する法律」の改正(2000年4月施行)である。この改正では、地方交付税の合併算定替の大幅延長や合併特例債の創設といった優遇措置が盛り込まれた。一方で、国の三位一体改革により、地方に配分される地方交付税や補助負担金が削減された。このアメとムチの方策によって、合併は進んでいった。 明治、昭和時代にも大合併が行われたが、今回の大合併は「交通網や情報通信手段の発達などによる生活圏の変化」という前提は同じであるものの、これまでの発展的なものではなく、人口減少が進む中で行政をどう機能させていくかという逆の視点に立ったものであると言える。香川県も、1999年の103万人をピークに人口が減少しており、各自治体は一定規模以上の人口を確保することで、規模のメリットを生かしてコストの削減、行政サービスの充実を図る必要があった。 自治体の将来を見据えた大合併平成の大合併2002年(平成14年)~2006年(平成18年)合併前 5市38町(平成14年3月31日以前)合併後 8市9町(平成18年3月21日以後)白鳥町塩江町綾上町琴南町仲南町満濃町綾南町坂出市丸亀市津田町津田町内海町志度町土庄町引田町大内町大川町寒川町寒川町池田町長尾町三木町飯山町飯山町山本町大野原町牟礼町香川町綾歌町高松市善通寺市高瀬町豊中町財田町多度津町観音寺市豊浜町観音寺市観音寺市観音寺市豊浜町豊浜町豊浜町【合併前】高松市三豊市観音寺市善通寺市三木町綾川町東かがわ市小豆島町さぬき市まんのう町丸亀市坂出市土庄町直島町宇多津町多度津町琴平町土庄町直島町宇多津町多度津町琴平町【合併後】国分寺町庵治町香南町国分寺町庵治町香南町仁尾町三野町詫間町仁尾町仁尾町仁尾町三野町三野町三野町詫間町詫間町詫間町宇多津町直島町琴平町宇多津町宇多津町宇多津町直島町直島町直島町琴平町琴平町琴平町香川県建設業協会 創立70周年記念誌140

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