香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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香川県建設業協会 最近20年のあゆみの見方、積算、CAD実習、写真管理などを、工事現場ではレベル測量など実際の現場作業の基礎を体験し、工事概要や工法などを学んだ。参加した学生は、限られた研修期間でより多くのことを学ぼうと、指導者の話に耳を傾けていた。学生を受け入れる会員企業も、事前に提出された学生の要望を加味しながら、現場の厳しさややりがい、工事が完成したときの達成感など、建設業の魅力を熱心に伝え、多くの学生に入職してもらおうと努めている。 近年は、建設業を志す女子高校生の参加も増えてきている。今後、業界として、女性従業員を受け入れるための働きやすい職場環境の整備が求められている。 当協会は、1998(平成10)年から、県立の工業高校の依頼を受け、学生を会員企業で受け入れて実習を行う「インターンシップ」を実施している。建設業への若年入職者が減少する中、学生が現場作業を経験することで、建設業の仕事内容を理解し、新たな技術者として入職してもらうことを目的としている。 2017(平成29)年度は、多度津高等学校の土木科3年生30名と建築科3年生32名、坂出工業高等学校の建築科3年生32名、高松工芸高等学校の建築科3年生39名、石田高等学校の農業土木科2年生30名が班を編成して、それぞれ会員企業に分かれて参加した。座学では設計図建設業の若き担い手を育成インターンシップ制度1998年(平成10年)~バックホーのレバー操作を学習マンション建設現場の空気を肌で体感測量機器を使って測量を体験香川県建設業協会 創立70周年記念誌138

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