香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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 それぞれのシーンで、それぞれの苦労が待ち受けていたが、やはり難所は、球体ドーム。湾曲した鉄骨の組立て・バランスが取り難いPC板の取り付け・チタン屋根(壁)の垂直シーム施工と、問題は盛りだくさんだった。さらには、鈍角のカーテンウォールが偏心位置に取り合っていて苦労した。 高松市こども未来館は、CFT(Concrete Filled Steel Tube)工法という構造形式になっている。これは、鉄骨鋼管柱の中に、コンクリートを充填して、鋼管とコンクリートの特性を十分に引き出す新しい躯体システム。相乗効果により、鉄骨・コンクリートそれぞれの長所が最大限に生かされている。 球体ドーム部分。建物正面の上部に鎮座する球体は特徴的で、流星が降ってきて、建物にめり込んで停まったようにも見える。中にはプラネタリウムが入っている。〈現場で苦労した点〉〈見てほしいポイント〉〈現場で使用した特筆すべき技術など〉代表建設工事The 70th anniversary commemorative book109

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