香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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 既存の解体から、造成工事・石積み工事と並行に建屋を建てていく計画だったので、工程管理に苦労した。工事期間中に2度の秋季大祭が開催され、その他の神社の行事の時も、参拝者に配慮しながら進捗した。計36回にのぼる定例会を開催し、その都度の変更と問題点を解決しながら完成した。 4年ほど前に伊勢神宮の式年遷宮が話題になった。この工事中にも本殿から仮殿に移す仮遷宮と、新しい本殿に移す正遷宮を経験した。この2年間の間に、神社の行事、その意味合いを勉強できたと思う。 なんといっても宮大工の技。当現場の棟梁は切組加工のみならず、全ての彫刻を自身で手掛けている。大工の仕事だけでなく、屋根の銅板一文字葺きや、左官の塗り仕上げなど、木造住宅とは違う、昔ながらの工法~仕上がりを見ていただきたい。〈現場で苦労した点〉〈見てほしいポイント〉〈現場で使用した特筆すべき技術など〉代表建設工事The 70th anniversary commemorative book101

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