香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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創立70周年に寄せて 御祝辞新たな「夢」をもち、「働きがい」を感じとれる魅力ある建設業界へ国土交通省 四国地方整備局局 長 平井 秀輝 一般社団法人香川県建設業協会が創立70周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。貴協会は、昭和23年4月に香川県土建協会として発足し、以来70年間、役員並びに会員各位のご努力により、建設業界の発展並びに技術の向上、建設技術者の地位の向上等に大きく貢献されました。戦後の復興期から高度経済成長を経て、オイルショック、バブル景気など我が国の経済の大きな流れの中で、地震や豪雨といった自然災害の脅威に対して、その時代時代における社会的要求に応え、四国地方の安全安心、活力ある地域づくりを支える社会資本整備に多大なる貢献をされました。ここに改めて深く敬意を表する次第であります。 いま我が国は本格的な超高齢化社会に突入し、建設業界をはじめ全ての産業で担い手の育成・確保に向けた「働き方改革」の取り組みが始まっております。四国地方整備局では、「地域の守り手」である建設業界の持続的な発展のために「働き方改革」として、若手をはじめとした「人材育成」、社会保険の加入や週休2日の確保などの「処遇改善」、i-Constructionによる「生産性向上」の3本柱で取り組みを展開しております。 「働き方改革」は、ともすると「働きやすさ」に向かいがちになりますが、本来「働きがい改革」が重要であります。折りしも本年は、当時香川県議であった大久保諶之丞氏が約130年前に初めて提唱した本四架橋という「夢」を実現した瀬戸大橋の開通30周年にあたります。今我々は「働きがい改革」の実現のために、ICTの導入やAI等の新たな技術の活用を進めつつ、将来への「扉」を押し開ける新たな「夢」をもち、「働きがい」を感じとれる魅力ある業界を目指して、力強く歩みを進めるべきではないでしょうか。建設業界の発展のために、車の両輪の役割を貴協会とともに担うべく連携を一層強化し、将来の建設技術者の育成・確保に向けて取り組みを深化させてまいりたいと思います。 結びに、四国地域の社会資本整備に向けて、貴協会の益々のご発展と会員各位のご活躍を祈念して、お祝いの言葉とさせていただきます。祝 辞The 70th anniversary commemorative book5

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