香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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会 長 森田 紘一一般社団法人 香川県建設業協会ごあいさつ 一般社団法人香川県建設業協会は、昭和23年香川県土建協会として発足し、以来、70年の長きに亘り先輩諸兄のご尽力により、また、地域の皆様、関係機関の皆様のご支援、ご指導により、創立70周年を迎えることができましたこと、心より感謝申し上げます。 顧みますれば、50周年を迎えた平成10年以降、この20年間は、リーマンショックによる日本経済の低迷や政権交代による公共工事の減少等、建設業界にとって苦難の時代でした。とりわけ民主党政権の「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズの下、高速道路の4車線化が凍結されるなど、香川県の社会資本整備が大きく後退してしまったことは未だ記憶に新しいことと存じます。 一方、東日本大震災以降、広島土砂災害、鬼怒川の決壊、熊本地震と毎年のように全国各地で大規模災害が発生しており、いち早く災害復旧活動を行う地域建設企業の重要性が再認識されておりますが、長い間の建設投資の縮小や少子高齢化により、若年入職者の減少という構造的な問題が生じております。 こうした中、国においては、平成27年度から、いわゆる「担い手三法」の本格運用が開始され、適正利潤の確保等により若年技術者の確保・育成が図られており、併せて、建設業のICT施工による生産性向上や完全週休二日制等の働き方改革が進められております。言い換えれば、これまで3K(きつい・汚い・危険)と呼ばれてきた業界から、新3K(給料・休暇・希望)と呼ばれる業界に向け、さまざまな取り組みが開始されております。 協会といたしましては、会員相互の団結と協調、不断の経営努力により、将来にわたり地域建設企業の使命である社会資本の整備・維持管理はもとより地域の安全・安心の確保に努め、若者が夢を託せる「魅力ある建設業」として発展し、より一層、地域の皆様に信頼される建設企業を目指してまいりますので、関係機関の皆様には旧来にもましてのご指導、ご高配を賜りますようお願い申し上げます。 本誌は、創立70周年を迎え、先輩諸兄が歩んできた激動の足跡を「創立70周年記念誌」として刊行することにいたしました。是非、ご一読いただき、我々業界の今後の発展にご期待いただきますようお願い申し上げます。 最後に、本記念誌の発刊にご尽力いただきました編集委員の方々に対し、心よりお礼申し上げます。香川県建設業協会 創立70周年記念誌2

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