香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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 日差しがさんさんと降り注ぎ、セミの大合唱が響きわたる、そんな夏真っ盛りの8月10日、高松昭和会(香川県建設業協会高松支部・高松市建設業協会青年部)は、総勢50名で、毎年「道の日」に国道193号線の道路清掃作業を行っている。 「道の日」は、道路の意義・重要性に対する国民の関心を高めるために国土交通省によって8月10日と定められた。私たちは、その啓蒙活動と日ごろお世話になっている地域の方々に恩返しをするために、平成3年から毎年欠かさずこのイベントを開催してきた。 清掃場所は、本県の玄関口である高松空港からバイパス上天神町まで、約11kmの道路。みんなで手分けして歩道や植樹帯、中央分離帯に落ちている空き缶や煙草の吸い殻、ゴミなどを回収する。 午前中の清掃活動が終わると、トラック2台分のゴミの山ができる。「よし、俺たちの道路がきれいになったぞ!」と、達成感に包まれる反面「こんなに空き缶や煙草の吸い殻が多いのか…」と、マナーの大切さについて反省させられることもある。 この活動は、香川県高松土木事務所や高松南警察署などの行政と共に取り組んでいる活動でもある。官民一体となって、私たちが根差すこの香川県をより過ごしやすく、きれいにしていく活動をこれからも続けて行きたい。道路清掃奉仕活動協定という形で書面化され、具体化されたのは初めてのことだった。毎年のように発生する台風や地震などの際は、気象庁の警報が発表される前から待機し、発表された時点で災害対策本部を立ち上げる。国土交通省や香川県、高松市からの要請があれば、どんな強風や豪雨の中であろうと、大型土嚢の設置、水中ポンプによる水替え、崩れた土砂撤去・倒木の撤去、道路封鎖などを行う。それが、国土を守る私たちの使命だからだ。 昨今では南海トラフ巨大地震の発生が危ぶまれているが、その有事の際に対応できる体制を作り、地域に安全と安心をもたらすことが、私たちの役目だと考え日々研鑽を積んでいる。支部・部会の活動The 70th anniversary commemorative book183

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