香川県建設業協会 創立70周年記念誌
182/274

 「建築施工に関し、調査研究、研修等を行うことにより、施工技術の向上を図り、本県建築業界の健全な発展に貢献し、もって公共の福祉に寄与すること」を目的とした部会内組織として、「香川県建築施工管理技士会」を設けている。本会は会員企業の建築施工管理技士に対して技能講習を行い、(一社)香川県建築士会のCPDシステムと証明書を利用してCPD単位を附与する。平成20年の発足から29年度までに約50回の講習を開催、延べ2,500名程が受講した。このような組織は全国的にもまだ少ないため注目が高く、今後も部会内の重要な組織として会の充実を図っていきたい。 「日本の文化と建築物の良さを再確認すること」を目的に、平成28年度より部会員を対象とした「古都トラベル同好会」を設けている。これまでに2回京都を訪れ、改修された平等院鳳凰堂や京都迎賓館等を見学。日本古来の建築物と伝統を活用した建築物を見ることによって、日本建築の奥深さを学んでいる。 ウッディフェスティバル建築施工管理技士会   建築部会青年部は、毎年秋に開催されるウッディフェスティバルへのブース出展を継続して行っている。近年は「けんちく屋さん おもしろタイルアート」と題し、子どもたちにものづくりの楽しさを提供している。 青年部のスタッフが合板の上面に接着剤を塗り、割れたタイルを用意。ブースに来場した子どもたちは、貼り絵感覚で板の上にタイルを置いていき、オリジナルの作品を完成させる。色とりどりのタイルを隙間なく埋めたり、頭の中にイメージしたキャラクターをタイルアートで表現したり、世界で一つだけの作品ができ上がる。タイルの割り方や手順の分からない子がいれば、青年部のスタッフが一緒に手伝うことにより、毎年たくさんの人々とふれあうことができる。完成した作品を自慢げに持って帰る子どもたちの姿を見ながら、地域社会への貢献を感じている。 地域社会での活動を、青年部のメンバーが共同で行うことにより、会員相互の懇親も深まっている。また、青年部が積極的にこのようなイベントに参画することで、部会全体の活力にもつながっていくのではないだろうか。私たちは、今後もイベント活動を積極的に行うことにより、地域で事業を営むものとして地域貢献を行っていきたい。古都トラベル同好会建築部会地域に寄り添い、建築の魅力を広く発信香川県建設業協会 創立70周年記念誌180

元のページ  ../index.html#182

このブックを見る