香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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協会70年のあゆみ県内施設の耐震化の耐震化を進め、2016(平成28)年度では耐震化率92.5%となった。特に低かった学校の耐震化率は、2016年度の段階でほぼ100%となっている。 公共施設の耐震化推進により、当協会の会員企業も県や市町の公共施設の耐震工事を受注する機会が増えた。今後は、南海トラフ地震を想定し、公共施設以外の住宅や人が多く集まる建物の耐震化工事が増えてくると思われる。県や市町では、耐震工事の補助制度を実施している。当協会としても、各企業が耐震化工事に対応できるよう、技術力を向上させていくことが重要である。 香川県内の公共施設の現状調査を実施した結果、全公共施設5,819棟のうち、3,901棟が1981年以前の旧耐震基準で建てられており、新しい耐震基準の公共施設は約3割だった(2005年4月1日時点)。災害時には避難所となる学校の耐震化率が特に低く、2003(平成15)年度の段階で、公立小中学校が25.7%(全国平均46.6%)公立高校が34.1%(全国平均48.4%)と全国平均を大きく下回っていた。 県は、計画に基づき防災拠点となる公共施設《 香川県における公立小中学校・公立高校・公共施設(防災拠点)の耐震化率 》4030205060708090100(%)香川県全国平均香川県全国平均公立高校公共施設平成18年平成19年平成20年平成21年平成22年平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年平成28年耐震化率(%)年 度32.954.744.657.550.959.645.058.649.660.956.262.552.062.353.664.461.065.8香川県全国平均公立小中学校平成15年平成16年平成17年25.746.634.148.4--28.849.135.949.6--31.251.840.153.2--59.967.058.767.869.570.971.873.361.872.976.875.784.880.366.277.780.179.389.184.874.082.484.482.693.788.979.386.285.985.495.092.585.490.088.088.398.495.690.093.791.290.999.698.195.296.492.592.2出典:文部科学省・総務省「公立学校、公共施設の耐震化推進状況調査結果」を加工して作成The 70th anniversary commemorative book153

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