香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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協会70年のあゆみ協定」を締結。地震・大雨の異常な自然現象および予測できない災害などにおいて、災害時に必要な技術者および作業員の確保、建設機械および資材などの提供の要請についての方法を定め、災害応急対策業務を円滑に行い、被災施設の早期復旧、被災の拡大を防止することを目的としている。 その他、県をはじめとする自治体では、海岸保全施設の整備やハザードマップの作成など、防災対策の見直しを行っている。また、東日本大震災発生後は、学校などの耐震化率の低い公共施設の耐震、免震工事などさまざまな対策を実施している。当協会としても、この高潮災害や東日本大震災などを教訓に、官民一体となって防災に取り組まなければならない。 台風16号が過ぎた2カ月後の10月20日、台風23号が秋雨前線を巻き込み、高知県土佐清水市に上陸した。高知県を縦断した台風は、高松・東讃地域を中心に、最高総雨量674mm、1時間の最大雨量118mmという記録的豪雨をもたらした。高松市の春日川や東かがわ市の湊川など中小河川の氾濫、堤防の決壊による洪水、土砂崩れが至るところで発生。その被害は、死者11名、重軽傷者28名、家屋の全壊48戸、半壊40戸、床上浸水4,431戸、床下浸水13,336戸に上った。  2004年は、16号や23号以外に、計6個の台風が四国に上陸した。県内に大きな被害をもたらしたこれらの台風は、県下各地に大きな爪痕を残したと同時に、地域防災の脆弱さを露呈した。特に、県都高松市の中心部が浸水し、アクセスが断たれるなど機能がまひしたことに加え、犠牲者を出したことは、防災機能が不十分だったと言わざるを得ない。 それを踏まえて、12月7日に香川県と当協会は、「災害時における応急対策業務の実施に関する調印式に臨む真鍋県知事(当時)と森田会長河川の氾濫(台風23号)香川県と協定を締結到来した台風台風 6号出動会社数(社)ー出動件数(件)ー作 業 員(人)ー土  嚢(袋)ー重  機(台)ー車  輌(台)ーバリケード(m)ー4インチ水中ポンプ(台)ー防災本部設置日6月21日台風10号10194579502219207月31日~8月1日台風16号37682353,84578324608月30日~8月31日台風18号348216923,526286142109月5日~9月6日台風21号296612315,585067316169月29日~9月30日台風22号15204400222241210月9日台風23号411122004,37010623201410月20日~10月21日台風24号515288,50062720210月24日~10月25日17138284456,621253691,46054《 平成16年度 協会防災本部の設置および出動内容 》合   計The 70th anniversary commemorative book145

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