香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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協会70年のあゆみ建設業協会への影響全国で2番目に少ない市町数社会の変化にも柔軟な対応 香川県では、2000(平成12)年に策定された「香川県における市町村合併に関する調査検討報告書」の合併パターンを参考に、合併特例法の下、各市町で協議された。2002(平成14)年4月のさぬき市(津田町、大川町、志度町、寒川町、長尾町)の合併を皮切りに、次々と合併が進んだ。合併新法成立後、全国で初めて合併を申請した高松市と牟礼町の事例は、県の構想に基づく新たな仕組みとして注目を集めた。 さぬき市誕生前には43市町(5市38町)あったが、2006(平成18)年3月には17市町(8市9町)まで減少し、全国で2番目に少ない市町数となった。その後の合併協議会で5回にわたり協議を行ったが、「香川県における新たな合併は困難」との結論となった。 平成の大合併によって、当協会も再編した。善通寺土木事務所管内の丸亀市と坂出土木事務所管内の飯山町、綾歌町が合併したことで、2005年4月に二つの事務所が統合し、中讃土木事務所としてスタートした。それに伴い、当協会も坂出支部と善通寺支部を統合し、2009(平成21)年に中讃支部とした。また、坂出支部管轄の国分寺町が高松市と合併したことで、国分寺町の当会員は高松支部に籍を移した。 この頃、景気が低迷し、公共工事が減少していたことも重なり、当協会の会員数は大幅に減少した。1999年に最大414社いた会員数は、2009年には260社と、10年間で約4割が脱会した。特に中讃支部から協会を脱会する会員が相次ぎ、2001(平成13)年には坂出・善通寺合わせて86社であったが、2009年の中讃支部スタート時には40社まで減少した。また、2007(平成19)年度から、人口と面積を基本として算出する新型交付税の段階的な導入もあり、建設費の減少に拍車がかかり、公共工事を請け負う建設業にも大きな影響を与えた。  2004(平成16)年に招集された第28次地方制度調査会は、2006年に「道州制のあり方に関する答申」を行い、都道府県の廃止と道州制の導入を打ち出した。道州制には賛否両論あり、一時は活発に議論されていたが、現段階では大きく進展していない。道州制の実現に向けては相当な時間を要すると思われる。建設業界としては、今後の社会変化にも柔軟に対応し、地域社会発展のために地元に根付いた活動を行うことが重要である。※平成17年9月1日 三豊支部⇒西讃支部(名称変更:土木事務所名変更による)※平成21年4月1日 坂出支部・善通寺支部合併⇒中讃支部設立(土木事務所合併による)10年11年12年13年14年15年16年17年18年19年20年21年22年23年24年25年26年27年28年29年(人)450400350300250200150100500225228232229232237237243243249260282297315329331347372395406414382舗装部会建築部会高松支部坂出支部善通寺支部中讃支部西讃支部(旧三豊支部)長尾支部小豆支部《 会員数の推移 平成10年~平成29年 》The 70th anniversary commemorative book141

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